シートベルトはなぜ地味色が多い?色よりも考えるべき問題とは

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突然ですが、皆さんの車は何色ですか?
白・グレー・青・赤・緑・黄色・黒などたくさんの答えが

返ってきそうです。

では、シートベルトの色は何色でしょう?

こちらは、グレーや黒といった答えが多いのではないでしょうか。
車体には多くの色があるにも関わらず、

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なぜシートベルトは限られた色しか見かけないのでしょうか。

シートベルトが地味色な訳

黒やグレーなのにはワケがある

大手自動車メーカーの広報スタッフに話を聞くと、

2つの理由がありました。

1つ目は『汚れ』です。

人が乗り降りを繰り返すと、車内の様々な部分には汚れがつきます。

もちろん触れる面積の多いシートベルトも例外ではありません。

その汚れが目立たないように採用されている色として

黒やグレーが使われることが多いのだとか。

2つ目は『無難さ』です。

車の外装や内装は個性を際立たせるよう装飾されますが、

車内の内張り色は黒やグレーが多いです。

それにも関わらず、シートベルトだけ色が違うと

少し浮いたように見えるそうです。

もちろん、そこまでこだわり抜きたい方もいらっしゃるでしょうが、

皆が皆そうというわけではありません。

多くの人に受け入れられることを考えると

個性を抑えた黒やグレーが無難なのです。

地味色シートベルトで起こりえる問題

色が無難なゆえおこっている問題とは?

きちんと理由があって黒やグレーが採用されているシートベルト。

それにも関わらず、黒やグレーがゆえに起こっている問題があるというのです。

それは、「シートベルトをつけているかわかりづらい」ということ。

黒の服を着ていた際や、夕方など薄暗い時間帯だと、

シートベルトをつけていたにも関わらず、

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警察から声をかけられたということも。

声をかけられた方も驚きますし、警察官もわかりづらいと負担が増えてしまい、

双方にとっていいことではありません。

色よりも問題なこと

本当に問題なのは色ではない

警察官がわかりづらい色のシートベルトを懸命に見て、

着用するよう声をかけるのは、着用するのが安全だからです。

警視庁によると、交通事故の際に

後部座席のシートベルトを着用していない場合の致死率は0.59%になるそう。

これは、着用している場合の0.20%より約3倍高い数字です。

また、後部座席のシートベルトは、2008年に着用が義務化されています。

しかし、それから10年後の2018年に、警察庁とJAF(日本自動車連盟)が行った

「シートベルト着用状況全国調査2018」によると、

一般道路での着用率は運転席が98.8%、助手席95.9%だったのに対して、

後ろ座席では38.0%という結果になりました。

約3人に2人にあたる62.0%もの人が

後部座席ではシートベルトを『着用していない』のです。

さらに、高速道路でのシートベルト着用率は、

運転席は99.6%、助手席98.5%でしたが、

後部座席は前席に比べてやはり低く、74.2%という結果でした。

しかも、前年比では過去最高だった2017年の74.4%から減少し、

2011年以降、初めての減少となったのです。

まとめ。

車はとても便利なものですが、危険がつきものです。

もしもの時に、自分の命がつながる可能性が少しでも上げてくれるシートベルト。

「つけなきゃいけない」と義務に感じるのではなく、

自然とつけるように習慣化してしまえば心持ちが変わるのではないでしょうか。

そのためには、シートベルトを着用する目的を忘れないのも大切ですし、

自分好みにカスタマイズしてつけたくなる様に気分を持っていくのも

1つの手なのかもしれません。

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