漢字の伝来と日本語の変遷(古代~平安編)

公開日:  最終更新日:2020/05/02

こんにちは。もりくまです。

日本語の文字として大きな役割を果たしている漢字。
その変遷と漢字から生まれたひらがな、カタカナ。
日本の言葉の変遷には数々の創意工夫がありました。

古代の言葉から現代の言葉への変遷。
ちょっと興味深いので紹介させて頂きます。

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古代日本語と漢字

日本の祖先が漢字を初めて目にするのは紀元1世紀。
中国の文献「後漢書」に書かれた「倭奴国王印」が送られたあたりとされています。

倭奴国王印

文字として取り入れられたはその後、400年ぐらい過ぎて5世紀頃とされていますが朝貢できると言うことはそれ以前より交流があったということで漢の言葉も文字も扱える倭人は紀元前よりいたのだと思います。

この時代は漢字を漢語(中国語)として使っていたようです。

早い話がアルファベットを使用するとき日本語をすべて英語に翻訳して文章を書くと言った方法です。

この頃の史料としては雄略天皇が随に送った手紙があります。

早い話が日本語の文字として使おうという意識はなくあくまで中国と対峙するためのツールだったようですね。

時がたつと日本語としての漢文が作られるようになってきます。

法隆寺の金堂にある薬師如来像に掘られた後背文(像の後ろに書かれた文章)は明らかに漢語の文法ではない日本語として読みやすい体型で書かれているようです。

主語ー動詞ー目的語 (中国語)

主語ー目的語ー動詞(日本語)といった感じですかね。

万葉仮名と訓読み

万葉仮名とは漢字の意味を無視して一音一字、または二音一字で表現する文字体系。

現代でも当て字とよばれて「よろしく」を「夜露死苦」などと表記するのと考えかたは、おなじかも?

7世紀から8世紀ごろ万葉集にて使われたためこの名前がつきましたが古事記、日本書紀にも使われています。

この万葉文字と平安時代末期に作られたすべての和語に対してアクセントが表記された「類聚名義抄」という書物から当時の言葉がどのように話されていたかを類推し知ることができます。

漢字伝来のまえは口伝えにより伝承が行われていたらしいのですが文字がなくては当時の言葉など推し量る事はできません。

万葉仮名によって話す言葉をそのまま残す手段を得ました。

万葉仮名の時代、山は「耶麻」と表記していました。

中国語の読み音で日本語の音をそのまま表現できれば良かった訳です。

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でも、長文を書くのはたいへんですよね?

そこで中国語では「サン」と読む「山」の文字を意味が同じと言うことで「ヤマ」と読むことにしました。

このように漢字の意味を日本語に訳して読ませる訓読みというやり方を使うととても便利です。

もちろん、書くときの文字数を減らすという意味もありますが、たとえば「止」という文字

これは中国語ではあくまでシ、(他にも読み方多数)。

しかし、訓読みを作ったことにより、いま、小学生以下の子供でもこの文字を見たら止まれと判りますし教育することも容易です。

カタカナとひらがな

平安時代、漢字を崩し端折ったりする草書文字が多用されるようになりすべて漢字で表記されていた万葉仮名は簡略されて書きやすいひらがなになって行きます。

誰が作ったかとか使い始めたとかは判りませんが主に宮中の女子を中心に広まっていったようです。

紫式部の「源氏物語」に代表されるように女性の文芸作品、和歌などひらがなが使用されています。

和歌は今では文芸作品のように思われていますが今の時代のメールのようなものでした。

ちょっと違うのはこの時代のメール(和歌)は受け取るとみんなで回し読みしてたらしいですね。

恋愛の和歌が多数残されているのを見ると異性の話で盛り上がるのはこの頃からおなじなんですね。

そして使いづらいツールもいつの間にか自分の使いやすいようにアレンジしてそれをまるで昔からあった物のようにみんなの物にしてしまう。

女性パワーすごいですね。

一方、カタカナは修行僧の間で経典などをすばやく書き写すため漢字の一部分のみをきりとり体系化させていったものらしいです。

イは伊から、タは多から、このような作業を繰り返し日本語の音にあわせ文字を作って行きました。

現在の五十音の形になったのは大分後の時代になってからで平かな、カタカナとも200文字ぐらいあったらしいです。

発音も現在より複雑だったらしいです。

まとめ

漢字の伝来によって初めて日本に文字ができた。

これが通説ですし教科書でもそう習います。

でも、実はそれ以前から文字はありました。

もう少し調べてから書いてみたいと思います。

そして、それでも使って見ると便利だったのが漢字というツール。

その、ツールの良いところを最大限にいかして日本人のものにしていった道のりをもう少し書いて見たいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございます。

よろしかったらこちらもどうぞ。

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