漢字の伝来と日本語の変遷(平安~室町編)
こんにちは もりくまです。
前記事「古代~平安編」で漢字、ひらがな、カタカナを手に入れた日本人は、さらに漢字から新しい言葉を作り外国の文化を取り入れいる手法まで手に入れました。
時代とともに移り変わる文化とともに変遷していく日本のことばについてご紹介したいと思います。
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ひらがなとカタカナの発展
平安時代中期頃に完成したひらがな、カタカナですが正式な文書は漢字を主体としていました。
漢字は真名と呼ばれ仮名は漢字の補助的な役目としての感覚が強かったのです。
ひらがなは女性を中心として私的な文、和歌などに使われ始め女性のエッセイ等の文が残されるようになります。
そして紫式部の源氏物語は日本で最初に作られ文字として残された小説(物語)として現在も読まれ続けています。
平安時代の頃は万葉仮名を男仮名、ひらかなは女仮名ともいわれています。
女性が良いもの、新しいものにいち早く飛びつき自分の物にしてしまうのは昔も今もおなじかも。
伝達力、普及力も 頭の固い男性陣よりすごいかもね。
昨今のファッション、インスタ映え等の文化も女性が関わった物の方が一気に広がるような気がします。
一方のカタカナは修行僧の間で使われ始め漢字を読み解くためのオコト点、送り仮名として形成されました。
学問的なものに使われていたためか、美的な鑑賞にも使われたひらがなよりも記号的なものとして扱われました。
公家言葉と武士言葉
平安時代の言葉ってどんなものだと思いますか?
現代の人間と会話は成立するでしょうか?
言語学の先生に寄りますと現在の発音より複雑でそのためゆっくりと話していたようです。
音韻もかなり違うため会話するのはかなり難しいようです。
平安の頃に残った史料というのは主に公家、君臣宮中のものによるので公家言葉ということになると思います。
武士の時代、鎌倉時代になると武士による言葉の変革が起きます。
漢字の意味や使い回しになれてくると漢字を組み合わせ中国語の読み音で発音することにより「火のこと」を「火事」「かえりごと」を「返事」などの数々の造語が生まれました。
それまで使われていた「火のこと」「かえりごと」などの言葉より言い回しもよく、好まれて使われるようになりました。
もう、このころから伝来した物ではなく日本のオリジナルの言葉のツールとして漢字は使われていたのです。
室町時代、武士言葉と公家言葉の交流も進み音韻も整理され、少しづつ現代語に近づいてきたと思われます。
まとめ
中国から渡ってきた漢字。日本人はそこから二つの形式の文字を作り出しさらに日本独自の漢字を使った言葉を作り出しました。
おなじ漢字を使っていても全くちがう言葉の世界を作り出して行きました。
そして現代まで言葉と漢字はその時代に合わせ変遷していきます。
どのような歴史があるのか、調べてみると面白いです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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