原因不明の指の病気、へバーデン結節にご用心!
皆さんは「ヘバーデン結節」という病気を
ご存知でしょうか?この病気は、
手の指の第一関節にこぶができ、
人によっては指の痛みが何十年も続いてしまうという関節症です。
最悪の場合、指先が不自然な形で
固まってしまい、全く動かなくなってしまうそうです。
本記事ではヘバーデン結節についてご紹介します。
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そもそもヘバーデン結節って?
指の第1関節が変形し、曲がって固まって
しまう原因不明の病気です。
第1関節の背側に、関節を挟んで2つの
コブができるのが特徴です。
また、1つの指だけでなく、
主に人差し指から小指までの
複数の指に発症するのが特徴です。
稀に親指にも発症するケースもあるそうです。
この疾患の報告者であるヘバーデンの名に
ちなんで「ヘバーデン結節」と呼ばれています。
指の変形の程度は人によって差があり、
発症したすべての人が強い変形になるとは限りません。
しかし、指先の使い過ぎによって腫れや
痛みが生じることがあり、第1関節の動きも悪くなります。
また、痛みのせいで強く握ることが難しくなります。
そして、第1関節の近くに水ぶくれのような
透き通った水泡ができることがあります
。これをミューカスシストと呼びます。
ミューカシストは第一関節と繋がっているため、
不潔な環境でミューカシストが破裂してしまうと、
関節内に細菌が広がり、化膿性関節炎を起こす危険性があります。
リウマチだと思って通院してヘバーデン結節
だったということもあるそうですが、リウマチとの
関連性は現在のところ明らかになっていません。
40歳を過ぎた女性に多く見られるため、
女性ホルモンの減少が原因ではないかと
言われていますが、詳しい原因はわかっていません。
また、必ずしも指の使用頻度や加齢と
相関しているわけではないようです。
ヘバーデン結節の治療法とは?
保存的療法としては、指を使わずに安静に
しておくことや薬の投与、指のテーピングなどがあります。
ミューカスシストが生じた場合や、痛みや
変形が激しくなり、テーピングなどの安静でも
改善しない場合には手術をします。手術法には
コブを取り除く方法や、関節を固定してしまう方法があります。
また、最近では、病気の初期の段階でエクオール
という女性ホルモンに似た成分をとることで、
病気の進行が遅くなった・痛みが和らいだなど
、病状の改善が期待されるという報告があります。
まとめ
指に痛みが走り、日常の作業もままならなく
なってしまうヘバーデン結節。恐ろしい病気ですが、
早期に通院すれば病気を重症化させずに済む可能性があります。
また、指先の病気ということで、生活に支障が
出てしまう面があるので、家族や周りのサポートが大変重要です。
指に違和感がある場合は、まあ大丈夫だろうと思わず、早めに通院してくださいね。
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