草津温泉の名所 湯畑とはいったい何?
日本の三大名泉である草津、下呂、有馬。
本日は草津についてご紹介致します。
草津は群馬県に位置しています。
自然湧出量は日本一を誇り、1日にドラム缶約23万本
もの温泉が湧き出しています。
草津の湯は基本的に酸性泉でpH2.1と酸性度が非常に高く、
雑菌などの殺菌効果があります。
では湯畑、というのはご存知ですか?
草津のシンボル、湯畑は温泉街の中心に位置しており、
毎分4,000ℓの温泉が湧き出す湯けむりスポットです。
湯が滝のように湧き出る光景は全国的にも珍しく、
周りに用意されたベンチに腰掛けて湯上りの散策を
楽しむ方も多いようです。
そこから立ち昇る硫黄の香りも草津を彩る魅力の
1つとなっています。
この湯畑の役割は2つ。
1つ目は加水をせず、お湯の温度を低温化させることです。
2つ目は温泉街の名物、湯の花の生成・採取です。
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天然の温泉の素にもなる!温泉成分の塊 湯の花とは
温泉街へ行くと土産屋には必ずと言っていいほど
湯の花という物が売っています。
見たことある方もいるかと思います。
そもそも湯の花とは温泉に含まれる成分や物質が沈殿、
固形化してできる物で、温泉成分の塊といえます。
本格的な温泉を家庭で楽しめるという、いわゆる
天然の入浴剤として販売しているのです。
使い方としてはお湯につけて溶かしていくのですが、
非常に溶けにくく、ある程度の時間お湯に浸して
おかなければなりません。
湯の花をネットに入れ、お湯につけておくと少しずつ
湯の花の成分が溶け出していくようです。
ただ、追い焚き機能がある浴槽は湯の花に入っている
硫黄の成分で鉄が錆びてしまうため、硫黄成分が
入っていない湯の花を探すなど、注意が必要です。
ちなみに先ほどお伝えした草津温泉の湯畑では年間
約5,000〜8,000個ほどしか取れず、偽物も多く出回る
ようなのでお気をつけください。
本物の草津温泉の湯の花の見分け方ですが、円柱状の
プラスチックの入れ物に入っており、フタ部分に赤字で
「草津温泉 湯の花」と記載があるようです。
また、販売元は「群馬県 草津町」となるため、
お間違いのないようお願い致します。
湯の花が溶け出すと粒子状になって浴槽の底に沈んだり、
糸状になって浴槽内を漂ったり、浴槽の壁面や湯口に付着
するようになります。
これを汚れやゴミと勘違いしてしまうこともありますが、
大事な温泉成分ですのでご安心ください。
入浴の際は温泉と同じように貴金属の変色と浴槽の底の
ぬめりに充分にお気をつけくださいね
木製の樋にかけ流す湯畑とは?草津のランドマークに迫る
では草津温泉ではどのようにして湯の花を作っているの
でしょうか。
その秘密は湯畑にあります。
現在、草津温泉での湯の花とは人工の湯の花を指します。
草津温泉の湯畑に7つの木製の樋(とい)を設置し、
そこに源泉を流します。
それにより湯温を下げ、溶質成分が結晶化して出てくる
ようにするのです。
その後は樋ごとに源泉を堰き止め、結晶化したもの、
つまり湯の花を採取します。
販売されているものは乾燥機で乾燥させてから容器に
つめたものです。
なぜ草津温泉の湯の花は人工的になってしまったのか。
それは水道水の普及により「肌への刺激が強すぎる」
との声が多く出てしまったのだとか。
天然のものだとどうしても成分が強すぎてしまうため、
塩素を除去・弱化させる炭酸カルシウムで希釈させるに
至ったようです。
そんな湯の花を採取できる場所として湯畑という名が
付けられたと言われています。
現在の草津温泉の湯畑は芸術家である岡本太郎さんが
デザインと監修を受け持ち、地元の方だけでなく
観光客にも愛されるランドマークとなりました。
冬には行灯型の和風イルミネーションによる夜間の
ライトアップの催しなども行われ、観光客の目を
楽しませています。
★まとめ
いかがでしたか?
草津温泉といえば中心地にある湯けむり漂う湯畑と、
古風な日本情緒にあふれた温泉街が魅力の温泉地です。
今回は湯畑と湯の花についてまとめてみました。
湯の花はネット通販でも販売しているようなので
外出自粛の今でも温泉が楽しめますね。
おうちでのんびり温泉に浸かってみてはいかがでしょうか?
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